げどう塾

ATLUS系ゲームについての忘備録

世界樹の迷宮Xで世界樹デビュー

前回記事はゲームの進め方についてはまあ良いとして、そもそも世界樹に触ったことのない人には何が何だかな出来合いだったのでたまにはゲーム自体を紹介

世界樹の迷宮とは

ジャンルは3Dダンジョンゲームである。この3Dとは今日日存在するメガネをかけたら飛び出す3Dではない、ごくごく初期のpcゲームでは画面を俯瞰から見たゲームが存在した。(現代でいう不思議のダンジョンのようなもの)これに対して一人称視点で方眼紙のマス目で作った迷路のようなダンジョンを一人称視点で冒険する…これが3Dダンジョン。

一時期は隆盛を極めたが次第に衰退した、例えば現在地が分かりにくい。このブログなので女神転生を例に出すと、まず画面右下に現在地周辺5×5のマップを出現させる魔法があり、またメニュー画面などから既に踏んだマスを表示させた地図が表示される。プレイしながら全体を確認するにはどうしても手間がかかるわけだ。*1ここで他にも自分の意思で動くNPCや敵などがいて、そいつらをなんとかしないとイベントが進まないなどとなった日には厳しいものがある。

ここで世界樹の迷宮がどうしたかというとDSの下画面にこれを表示した、また壁や扉などは自分でマップをかく*2事でさながら自分だけの地図を書きながら迷宮を踏破するゲームなのだ。

キャラクターとストーリー

これも往年の3Dダンジョンゲームよろしく自分でキャラを作って名前をつけてそいつらに迷宮を踏破させる。基本的にストーリーは「自分達の作ったギルド」を目的語にして語りかけてくる、誰が主人公なのか?誰に向かって話しかけているのか?細かいところは自分で決めれば良い、直接名言はされていないしプレイヤー側の設定はないのでそこは想像力を膨らませて自分で好きに考えれば良い。

ストーリーについてもう少し触れると、設定はしっかり組まれているがプレイヤー側はその表面を歩いて物語のゴールに向かう。一見ストーリーが少ないように見えるが設定や世界は決してスカスカではないのである程度はプレイヤーの側が自分のキャラを世界の中に入れてあげよう。

キャラクターメイキングについて、職業を選んで見た目を決める。Xでは職業とグラフィックは分離していて例えばブシドーの職業でもメディックの見た目にできたりする。現在は世界樹の迷宮世界樹の迷宮Vまでの職業グラフィックは全部無料で入手できるのでかなり自由に見た目を決定できる。最も髪・肌の色を決定できるのは最初から入っているグラフィックだけだが。このキャラメイクもキャラクターの設定を自由に決められる補助になっている。

曰く、あくまでイメージ作りのための呼び水なので必ずその通りの見た目である必要はないらしい、しかし日向氏の可愛らしいイラストは必見*3

難易度

やさしい、ふつう、むずかしい、ちょうげきむずかしい四段階。だがこれはゲームの中の話で普通でも結構難易度の高い部類である。だってATLUSだもん。世界観や迷宮の探索だけを楽しみたい人のために優しい難易度はむしろやりすぎなレベルでセーブされている、名前がピクニックなのでなにくそ!と思う人は是非上の難易度に行ってゲームオーバー画面を何度も眺めて欲しい。歯ごたえ十分。

シリーズの他作品

Xはシリーズの集大成的位置どりでありI〜Vまでの職業、キャラ、迷宮、ダンジョンが勢ぞろいしている。Xから始めても良いし、これを機にIから始めても良いし、作品毎の特徴や傾向がかなり違うのでどこから始めても差し支えはない。一応特徴だけ書いておくと

I…初代、操作性に少し難はあるが後のシリーズを築いただけの貫禄を備えている。最大レベルが70で止まっており一通り遊ぶのにかかる時間は(比較的)少ない。

II…Iの問題点を解消し新たに3職業と新システムを追加!実質1.5とか言うと顔面をハンマーで殴られるので注意。IIIからはゲーム性が少し変わってくる*4のでIIにはIIの色褪せない魅力がある

III…新規一転!ゲーム性ごと取っ替えて世界樹は新たなステージへ…飛び立つのだがバランスはぶっ壊れ同士が一周回ってバランスを保つさながらAC北斗の拳、またプレイヤーの強化に少し敵が追いつけていない(ので他作品ではメチャな縛りプレイも簡単に成立する)アクの強い一作、筆者イチオシ。ここまでDSソフト、FM音源

IV…IIIとは真逆の超絶マイルド設計、殺伐とした世界樹らしからぬジブリ的ファンタジーなどとゲームそのものの経験が薄い人には是非最初にやってみて欲しい、でもクリア後はやっぱりいつもの世界樹。ここから3DSで音源も生演奏になる。

V…歯ごたえとUIやとっつきやすさなどを両立させた一つの完成形。XもVのUIをだいたい引き継いでいるのでXを遊んだ後にやりやすいしXをやる前にとりあえず触っておくという意味でもオススメ。

*1:所謂マッピング、世界には踏めるマスを全て踏むために落とし穴やダメージ床を踏みまくる狂人が存在する。世界樹はそんな狂人どもも大満足の骨太マップ搭載

*2:Xでは設定により、踏破ではマップに1何も書き込まれない、2床だけ書かれる、3壁もかかれる。の3つを調整できるゾ

*3:こんな可愛い顔のキャラがモンスターに問答無用でぶっ○されたりゲームの難易度がかなり高いのはジッサイ罠である

*4:キャラクターの能力のシナジーの重要性がかなり増す